2014年 04月 08日
新聞
私が高校生の時である…
母が
「これ、いる?」
と言って、ホコリのかぶった薄汚れた新聞の束を私に見せた。
「何、これ?」
と聞く…
「お前の誕生日の新聞紙…」
私は冷たく言った…
「いらない…」
母は
「あっ、そっ…」
と言って、新聞の束を捨てた…
私は何と親不孝なのだろう…
鬼畜である…(苦笑)
普通なら、17年近く取っておいた物をありがとうも言わずに捨てないであろう…
それは仲の良くない親子であるが故に仕方がないのである。
今、思えば…とてももったいない話である。
随分、後になって、東京のお台場で自分の誕生日の新聞の一面をプリントする機械があって、面白そうだったのでやってみた。
政治経済の文章も、こんな事があったのか!?と面白かったが、目を引いたのは隅っこの広告だった。
何の商品かは忘れたが、値段が何十円。昔はこの値段で売ってたんだと感慨深いものがあった。
私の実家は貧乏だ(笑)
誕生日のプレゼントを買えない代わりに新聞を取っておいてくれたのだろう。
父はそれなりに稼いでいたようだが、実家に仕送りをしていたとも聞いた…
実際にいくら給料をもらっていたのか?仕送りをいくらしていたか?など、具体的な話を聞こうとすると黙る母…。
これが、私のマグマを噴火させた…(笑)
母の一言一言が私を活火山にしていくのである!!
お蔭であまり話をしなくなった(笑)
前ふりも落ちもない母の話…
要点のど真ん中だけを言う母の話は何の感動も呼び起こさない…むしろ、わからない…(笑)
反抗期の多感な時期に、誕生日の新聞紙を誕生日でもない時に私に渡した理由はボケた母にはもう聞けないが…
前ふりも落ちもある話なら、聞く方も素直に聞ける。
誕生日の新聞…
お金のかからないプレゼントである。
私には子供がいないが、いる方にはオススメである。
渡し方を間違がわなければ、感動を呼び起こすのは間違いないのである(笑)
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by yokopiyon
| 2014-04-08 12:59
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